こんにちは、もしくはこんばんは。
今回は長ーい歴史を持つFEシリーズの最新作【FIRE EMBLEM ENGAGE(ファイアーエムブレム エンゲージ)】のゲーム感想となります。
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FIRE EMBLEM ENGAGE(ファイアーエムブレム エンゲージ) | |||
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発売日 | 2023年1月20日 | ||
ジャンル | シミュレーションRPG | ||
対応機種 | switch | ||
移植 | なし | ||
FD | なし | ||
CERO | B(12歳以上対象) |
【あらすじ】
舞台は、竜を神と崇める「エレオス大陸」。
かつて、長きにわたる戦いの末に封印された、悪の元凶たる「邪竜」。
その復活の兆しが見え始めたとき、
「神竜」である主人公は、長い眠りから目を覚ます。
―――再び、戦いの幕が切って落とされようとしていた。
邪竜に対抗するべく、
強大な力を持つ「異界の英雄」が宿る12の指輪を求めて、主人公は世界へと旅立つ。
(公式HPより)
【ポイント】
・今回もたくさんの個性豊かなキャラクター
・イラストにマッチした綺麗なムービーとOP/ED曲
■本作とにかく戦闘が楽しいです!風花ベースに色々変わっていますが、好きなキャラクターに好きな紋章士を付け替えられるというのが戦略性と自由度を格段に上げています。プレイスタイルの幅が本当に自由で「このキャラ好きだけどひたすら筋肉で殴っていく自分の戦闘の仕方だと使いにくい」みたいなことがほぼないので楽。あとエンゲージ状態・必殺技が全キャラ用意各指輪別に用意されているのですが、その姿が綺麗でカッコいいです。
主人公のエンゲージ状態。なんとなくTOSの天使を思い出す燐光を放ちながら青く輝く翼と白い服が美しい。キャラによって髪の色が変わったりとかそういうの好きなのでこれだけでエンゲージの度にテンション上がります。
乙女ゲー的思考だと下で感想を書いた3人が好きなのですがそれ以外だと、ロサードが好き。男の子です。
OP曲で「エンブレム!エンゲージ!!」と叫ばれた時は不安を感じましたが、最終的にithunesで買うくらい脳に染み込んでいます。ED曲も実際に聞いて気づいてほしいので多くは語りませんがとても良き。
・ミニゲームの必要性
・仲間同士の後日談がない
■シナリオについては全体感想にて。
■様々な施設が詰め込まれた今回の拠点ソラネル。ミニゲームも3種類用意されていますが……全然していません。音ゲーは何回かプレイしてみましたが、正直必要性やプレイしたいという気持ちが湧かない。そこに力を入れるなら別の施設を作って欲しかったかなーという気持ちが拭えません。
■今作では仲間同士の支援レベルを最大にしてもペアエンド・後日談がありません。お見合いさせたり友情を深めたり大好きなシステムだったのでどうしてないのかわかりません。私がくっつけたはずのペアの片方がソロ後日談で見知らぬモブと結婚していました。なぜ…(´ºωº`)??
【女主人公:リュール(名前変更可能)】
男女選択制主人公のうち女主人公。
神竜王ルミエルの子。
千年前の邪竜との戦争後、長きにわたりリトスの浮遊島で眠り続けていた。邪竜復活の兆しと共に突然目覚めるが、眠り続けた弊害か過去の記憶を失っている。竜の血を引く王族のみ扱える、指輪から紋章士を顕現する力を持つ。
千年前のリュームは僅かに垣間見えた情報をまとめると、昔のリュームも血の繋がったたくさんの兄弟達を大切に思っていて、でも次々に父親に殺され使い捨てられて、それでも自分も生き残りたくて必死で尽くして疲れ果てた頃にルミエルと出会いその優しさに触れて神竜側についた。その後父をその手で倒したが、同時に深手を負いルミエルと約束を交わして長い眠りに―――という流れのよう。も、もうちょっと詳しくと思わなくもない。ところでゲームの最初に流れる仲間や紋章士に道を切り開いてもらって1人で邪竜との戦いに臨む「ザ・最終決戦」みたいなムービーが本編のどこにも出てこなかった件についてですが、回想でのムービー名が「過去の決戦」なのであれはこうありたかったリュームの未来を交えた空想・夢という事でいいんでしょうか。実際の千年前も邪竜の力で従えた無言マルスの力を借りつつたった一人で邪竜に立ち向かって勝ったようなのでδ(・ω・`)
【評価】
*星の数は単にどれくらい自分の好みかという完全に私の独断と偏見によるふわっとした数になります。一般的な評価とは異なる場合もございますのでご注意下さい(汗 目安として★5が普通くらいの感覚です
音楽/OP・ED・挿入歌 | ★★★★★★★★★★ |
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イラスト・スチル | ★★★★★★★★★★ |
システム・おまけ | ★★★★★★★★★★ |
シナリオ | ★★★★★★★★★★ |
総合満足度 | ★★★★★★★★★★ |
【システム】
ソラネル(拠点)
主人公が眠っていた空に浮かぶ離宮「ソラネル」が本作の拠点。
仲間と会食するカフェテラスや支援値を高められるプールや果樹園、紋章士の指輪関連と鍛錬用の場所、ミニゲーム各種など様々な施設があります。道具や武器も購入できるので色々まとめてここで戦闘準備を整えます。
ワールドマップ
エレオス大陸の全景マップ。
ここから次の目的地や外伝、遭遇戦(フリーバトル)、ソラネルを選択できます。
戦闘
各章1回の戦闘。場合によっては連戦もあり。
キャラの動かし方などは風花から変わった印象はないですが、武器の劣化がなくなったり、武器の相性があったりと色々変化があり。とにかく好きなキャラに好きな指輪を持たせてエンゲージ!が楽しすぎる。戦闘後はちょっとした会話と、ワールドマップかソラネルへ移動して好きなタイミングで次の章へ。
【恋愛要素】
今回恋愛マークがついていなかったのでないのかな?と期待していなかったのですが、あるかないかで言うとあります!
ただ支援会話では恋愛を明確に匂わせるものはなし。
終盤手に入る「約束の指輪」を、支援Cまでいった仲間の内ただ一人に贈ることで「パートナー」になることができます。しかも男女どちらの主人公でも男性女性どちらにも贈ることが可能。指輪を手にした綺麗な特別スチルありです。
指輪を贈った後のパートナーの様子を伝記で読むことができたり、特別なエンゲージ状態になれたり、主人公と合体技があったりと戦闘面でも強化されて特別感がとても良い。後日談でも普通に伴侶呼びされているので色々な配慮なのでしょうが、せっかく「エンゲージ」の作品なので素直に「結婚してください」と言わせても良かったのでは?と思わなくもない。
またマイルームで眠ると仲間が起こしに来てくれるのですが、これが支援レベルごとに2種類あります。段々親密に、パートナーになるとものすごく甘いやら切ないやらの特別な囁きがいただけます。え、ここだけ乙女ゲー始まった?と思うレベル。必聴。
ただしランダムです。
【キャラ感想】
*大勢キャラが登場しますが今回はセーブ&ロードを駆使して見たキャラだけ
アルフレッド
「フィレネ王国」の第一王子。
まっすぐで純粋な、花を愛する幸福主義者。己の剛健な肉体の為に鍛錬を欠かさない。
ディミトリではなく美しく上品なラファエルだということがわかりました。
闇成分も病み成分も微塵もない!圧倒的光属性+筋肉!!の人です。他キャラとの支援を見ても彼の優しさとどこまでも人の善良さを信じぬく姿勢に、もうマツケンサンバのあの輝きを見ているような邪悪を浄化するような眩しさを感じてしまいましたね……。
そんな彼の私的一番好きなポイントはパートナーになった後追加される仲間手帳で、明確に寿命差について記載があるところです。
王族はみんな父王か母王に連れられて1度は眠り続ける神竜様に会ったことがあるようですが、アルフレッドは初めて引き合わされて以降も何度もソラネルを訪れている。だからこそ子供の時に見た綺麗なお姉さんの姿のまま何も変わらず千年眠り続けることができる「神竜様」と、成長して追いつきやがて老いていく自分とでは生きる時間の長さが絶対的に違うことを誰より感じているのかなーと。だからこそ出来る限り長く共にいられるように健康に気を付けてより鍛錬に力を注ぐようになったという記載に、もう、ここの為の筋肉か!と顔を覆ってしまいました。
パートナー後のお目覚め会話でも、主人公に渡したフィレネ王家に代々伝わる模様にいずれ自分たちの事を加えたいと。これから先自分が死んだ後も長い年月を生きる神竜様に1つでも多くのものを残そうとしてくれている心がもう好き。長生きで幸福な生涯だったようで良かったね、としんみりしてしまいました。本作の推しです。
。
ディアマンド
「ブロディア王国」の第一王子。
質実剛健で真面目な性格。堂々とした風格と威厳を持ち、民からの信頼も厚い。
まごうことなきプロポーズ。いずれ主人公から2人の間に生まれるであろう子供、次のブロディア王国の王に受け継がれていくんだろうなー代々の品を贈るってことはそういう事だよねーと萌えました。
戦後すぐに即位した二人は互いに仕事に忙殺されそうですが、晩年はソラネルで穏やかに暮らせたようで。その時にはもう目尻にしわができて老いたディアマンドを、何も変わらない姿の主人公がそれでもようやく新婚のように静かに寄り添って膝枕とかして暮す光景を妄想してしんみり(2回目)
パンドロ
「ソルム王国」の王城兵士。フォガ―ト王子の臣下。
不真面目と思われがちだが、大変信心深く、誠実な聖職者。
絶対おちゃらけナンパ系聖職者だと思っていたのですが全く違います。臣下というより親友としてフォガ―トを支え一緒に宴で盛り上がる陽キャな姿、毒親の元を飛び出した妹を温かく見守り、蒸発した両親の代わりに実家の教会を信徒の為に再建した兄としての姿。神竜様に見せる信心深い敬虔な聖職者として顔……と想像とは違う実に様々な面を見せてくれるパンドロ大変良かったです!
【全体感想】
一言でいうと評価に困る。
そんな評価でも何でもない感想になってしまいました。
戦闘についてもう文句のつけようがありません。
褒め称える言葉のボキャブラリーに欠けていて申し訳ないのですが、とにかく私のような戦闘初心者常にイージーライト希望の人間でも楽しめる出来上がりとなっております。移動力あるキャラに更に移動力をつけて戦場を無尽蔵に移動させたり、筋肉系を魔法少女?にしたりと指輪を付け替えるだけで簡単に色々な変化を楽しめます。
ただシナリオについて、大変失礼な事は承知しているのですが前半10章くらいまで惰性でプレイしておりました。色々はしょられて、かつほぼ予想したとおりに進んでいくシナリオがちょっと久しぶりにつらかった_:(´ω`」∠):_……思わず間に刺激を求めてBLゲーム2本挟むくらいしんどかったです。でも後半邪竜と四狗が出てきてからは持ち直したんですよ!ここまでは序章で、ようやく物語が動き出したような。以降は素直に楽しめて仲間の家族が死ぬシーンのセリフ回しとか、終盤のセピアとグリの会話など良い所がたくさんあるあったのですが、どうにも話が膨らませきれなかった印象。
面白いけど、その面白さがあくまで私の想像の範囲内に収まってしまっているといいますか。普通に王道RPGを楽しみたい場合には満足できるかもしれません。でも未だ私の頭の中に前作「風花雪月」のような軍記物・戦乱物の記憶が色濃く残っているので、どうしてもそちらの系統の話を期待してしまうと物足りくなってしまいます。「覚醒」や「if」にあった子世代を生かした「絶望の未来」や「選べる道は一つだけ」といった葛藤や迷い・悩みという私の好きなキーワードがないわけではないですが薄く感じてしまう。やはりゲームをプレイする以上私の貧弱な想像なんかひとつもふたつも軽々飛び越えてかっ飛ばしていく「驚き」と「葛藤」が欲しいと思ってしまう贅沢者です。すみません。それでも最後までプレイするとちゃんと綺麗な大団円でまとまっていて、達成感もあって一定の満足感もあるという私的に非常に評価に困る作品。
紋章士に関しても、私が覚醒以降の作品しかプレイしていないせいで「なんとなく名前を聞いたことのあるカッコいい可愛いお兄さんお姉さん」くらいの印象で、プレイしたことのある方たちからすれば最終戦ももっと感情が高ぶったと思いますし。
そういう意味でもFEウルトラライトユーザーである私がプレイして評価するには早すぎる作品だったのかもしれないと思いました。とりあえず過去作の移植・リメイクをお願いしたい。2周目は追加DLCの邪竜の章がきてからですかね。ちょっとすぐには再プレイする気が起こらない…。